【アニメーションで解説】孫正義 事業家の精神 井上篤夫

【孫正義 事業家の精神】はこんなあなたのための書籍です。

●個人起業家になりたい人
●成功者のマインドを学びたい人
●起業家の基準を知りたい人
●子供の教育方法を真剣に考えたい人
●中小企業の経営者

【孫正義 事業家の精神の目次】

【Chapter1】最高の人生/Living the Best Life
【Chapter2】天才たれ/To Be a Genius
【Chapter3】自己を鍛える/Training the Self
【Chapter4】戦略と構え/Strategy and Preparation
【Chapter5】言行一致/Talk the Talk, Walk the Walk
【Chapter6】技術進化論/Theory of Technological Evolution
【Chapter7】AIと共に生きる君たちへ

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今回は、
「孫正義 事業家の精神」
という本を解説します。

「まだまだ事業家として何も
 成し得ていませんが志はあります」
2018年8月11日、孫正義さんの
61歳の誕生日のメッセージです。

ソフトバンクグループの創業者兼代表。
傘下にはヤフー、アリババがあり、
2019年にはZOZOを4000億円で手中に収めた。

フォーブス「日本の長者番付」では、
2011年より連続で1位か2位。
それでも「何も成し得ていない」とはどういうことか?

こうした発想こそが彼の魅力の1つだ。
「一番でないと嫌」と言い切る正直さ。
なりふり構わずに前進する泥臭さ。
ダメなときには格好つけずに開き直る、
ある種のプライドのなさ。

そんな人間らしさに溢れた稀代の事業家
孫さんに憧れる若者も多いのではないでしょうか。

この本の結論は、

という内容です。

孫さんの生い立ちから現在まで、
起業家や新しい挑戦をする人たちに響く
エピソードを中心として、英語訳とともに
全7章36項目にまとめられています。

序章では、起業家を「馬」「ユニコーン」
にたとえて、独自の成功論を展開する。

また、彼の小さい頃のエピソードも興味深い。
孫氏の卓越した創造力は、親の育て方が
大いに影響していることがわかる。

子育て中の人が読んでも面白い内容です。

これから自分の道をどのように
切り開いていけばいいのか。
孫さんの熱い言葉に耳を傾けてください。

本書の重要なポイントを
3つに絞って解説していきます。

それでは順に解説していきます。

まず1つ目のポイント

① 起業家とは10億ドルを生み出す者

起業家はクレイジーでなければならない。
これが孫さんの持論です。
今まで存在しなかったものを生み出すことが、
起業家のやることだ。

だから、少し一般の感覚からずれた人が向いている。
常識を覆すような発想は、
むちゃくちゃでないと生まれない。

しかし、馬から「ユニコーンレベル」まで
成長させることができるのは一握り。

同じ狂気を持った起業家の中でも、
突破力を持っている人たちだけです。
彼らは、1ビリオン(10億ドル)を超える
企業価値まで引き上げることができる。

彼らこそがユニコーン、
いわゆる立派な起業家である。
ジャンプするだけでなく、空を飛び続けること。
この翼の有無が、馬とユニコーンを分けるのだ。

1ビリオン(10億ドル)未満の人は、起業家もどきである。
気持ちはあっても実力が伴っていない。
チャレンジしたが鳴かず飛ばずならば、
ユニコーンレベル未満。
しょせん、ありきたりな馬なのだ。

起業家が、企業価値をさらに30ビリオン、
100ビリオンと上げていくと事業家になる。

スティーブ・ジョブズは、
クレイジー過ぎて一度アップルから弾き出された。
しかし多くの苦悩を経て復帰し、
瀕死のアップルを世界一の会社にした。

起業家が事業家に生まれ変わった瞬間といえる。

AIにより、全く新しい競争のステージが
生まれようとしている。
これまでのインターネット時代は、
大きく分けて2つの産業を革新してきた。

1つは広告産業。
インターネットの新しいメディアが
紙の新聞や雑誌、テレビといった
既存のメディアを駆逐していった。

もう1つは小売産業。
アマゾン、アリババなどのECサイトが
小売の世界を変えた。
しかしこの2つの産業は、米国GDPのたった
7%を占めるに過ぎない。

AIは、残りの93%を含めた
全ての世界を変えるだろう。
AIを活用して新しい薬を作る、
フィンテックの世界を生み出すというように、
あらゆる産業を変革していく。

これからの時代、AI技術に対する知見だけではなく、
それぞれの産業を深く理解することが大切だ。

AIを道具として動かせるだけの
リアルな知識やマネジメント能力が欠かせない。
つまり、これまで以上に専門性が
要求されるということです。

インターネットの時代も、
最初はPC言語のソフトなど、
「道具」を売る人たちがもてはやされた。

しかし今では、そんな会社はほとんど残っていない。

最後に王者になったのは、インターネットを
道具として、永続的なサービスを提供している
アマゾンなどの企業だ。

同じようにAIを道具として活用すれば、
需要はたくさん見込める。
潜在需要が10兆円、100兆円あるような
産業をAIで変革する会社が、
今後は主役になっていくでしょう。

② 人に倣うな

孫家の家訓に「人に倣うな」
というものがあります。

孫さんの15歳年下の弟:泰蔵さんが
まだ小学生だった頃のことです。

泰蔵が帰宅すると、父親が
「おかえり。今日は何を習った」と声をかけた。

泰蔵が分数の割り算を習ったと答えると、
驚く返答が返ってきた。
「先生の言うこと、聞くなよ」
父は「学校の先生、嘘言うぞ。信じるな」
と畳みかけたんですね。

後に泰蔵少年も人の親となり、
ようやく父の真意が理解できた。
父が伝えたかったのは、自分の頭で考えること、
クリティカル・シンキングの大切さである。

ある日、泰蔵は父にこんな質問をされた。
「脱サラしてラーメン屋を開業したいと
 相談されたら、どうするか」

相談者はラーメンが好きだが、
ラーメンをつくった経験はないとしよう。
一般的な答えは「名店に弟子入りする」かもしれない。
しかし、孫家の正解はこうだ。「今すぐ豚骨を煮ろ!」

素人が豚骨を煮ても、とんでもなく
不味いものができるかもしれない。
それでも、試行錯誤を重ねれば
オリジナルなスープが出来上がる。

名店に弟子入りして、修行した店より
少しだけ美味しい味を出せても意味がない。
それなら、客は元祖の店に足を運ぶだろう。

こうした父の考えを受け継いだ泰蔵の兄、
孫正義の口ぐせはこうだ。
「真似するだけでは絶対に超えることができない」


ここで孫さんの経験が紹介されます。

カリフォルニア大学バークレー校に編入した孫。
孫は自分の本分は勉学にあると考え、
アルバイトはしませんでした。
しかし仕送りに頼ってばかりではいけない。

そこで、1日に5分だけ勉強以外のこと
をしてもよいとし、1日5分で月100万円以上
稼げる仕事は何かと考えた。

当時20歳の孫が思いついた仕事は「発明」でした。
「アイデアバンク」と名付けたノートを用意し、
1日5分間だけ「集中」して、1つ発明を考える。
5分でアイデアの出ない日はあきらめた。

孫さんは、発明には3つのパターンが
あることに気がつきました。

1つ目は「問題解決法」
困ったことがあった時の解決法を探るやり方だ。

2つ目は「水平思考」
既存のものの色や形など、構成や要素を
変える「逆転の発想」である。

そして3つ目は、すでにあるものを
組み合わせる「組み合わせ法」

ラジオにカセットを付ければラジカセになる。
この中でも最も多くの発明に寄与したのは、
組み合わせ法だった。

孫は組み合わせる「商品」を書き出し、
そこから3つをピックアップしてランダム
に組み合わせていった。

組み合わせの数はざっと891万200個。
これだけあれば、5分で1日1つの発明も可能となる。

この「アイデアバンク」をノートから
コンピュータに移して、大学の自由課題
として提出した孫さんを、教授は絶賛した。

コンピュータは人間の思考を奪うものではなく、
クリエイティブな力に翼を与えるもの。
それを孫さんが証明した瞬間だった。

③ 戦略と経営管理

東京大学をめざして二浪が決定した泰蔵。
上京して一人暮らしを始めた泰蔵を、
孫は叱り飛ばした。

「戦略が足らん。そもそも戦略を分かっているのか」
そして戦略とは、リソースの分配であると語った。
最後に合格するかはわからない。

しかし、
「これだけやれば、誰が考えても
 絶対に受かるはずの実力がつくボリューム」
を定義することはできる。

孫は、泰蔵に八重洲ブックセンターに行き、
すべての教材を買うことを課した。

父から借りた10万円で何箱もの参考書や
問題集が購入された。
そしてまず、30分で何ページできるかを計算し、
1冊あたりの所要時間を割り出していく。

その上で、1日16時間、
受験日まで5760時間として、
1時間単位で年間計画表を作成した。

その際、1日に2回1時間ずつ、
週に半日、月に1日のバッファーを設定した。

このバッファーを使って、
予定通りにやり終えなかった部分を取り戻す。

ダムのように、こぼれても堰き止める。
1日でダメなら1週間、それでもダメなら1ヶ月。
複数のダムを設け、必ずやるべきことを
クリアするというわけだ。

計画表は予定通りにできたら緑色に塗る。
全くできなかったら赤色、
途中までなら黄色という徹底した管理をして、
弟の泰藏さんは東大に合格しました。

経営者もこのくらいのストイックな
管理が必須になります。

従業員が自分の会社について「1」
考えているなら、経営者は「300」
考えておかなければならない。

これが孫さんの信条です。
例えば、誰かを説得したいときどうするか。
まずは、相手がこちらの提案を断る理由を
最低100個考える。

そして、相手に「うん」といわせる方法を考え、
想定問答集を準備する。
経営者ならこれくらい行動しなければならない。

ソフトバンクの立ち上げ時、
多くのキーマンたちが孫の説得に心を奪われ、
その可能性に賭けた。

これは、多少は孫の天性によるものもあるが、
彼のとてつもない準備の賜物といえる。

孫はいう。
『何をやるか』だけでなく、『どれだけやるか』

戦略の立案も大事だが、戦術への落とし込みと
徹底した実践はもっと大切だ。
彼を稀代の経営者に押し上げたのは、
徹底的な準備としつこい実践そのものである。

日々の作業は地味でありすぐには結果が出ない。
途中で根気が続かず断念してしまうこともある。
だからこそ、これを成し得た者が勝者になるのだ。

最後に孫さんは強烈な言葉を残します。

「世の中が劇的に変わる時代において
 一言申し上げたい。それは、
 『熱狂せよ』という言葉です」

孫さんの場合は、学生時代、
カリフォルニアの青空のもとに感じた
熱狂に突き動かされ、情報革命という
人生のテーマを追求し続けることとなった。

人生には限りがある。
若いうちに人生を懸けたいと思えるような、
熱狂できるテーマを見つけることがいかに大切か。
登る山を決めれば、人生の半分は決まる。

「思い入れと願望と、この狂ったほどの
 努力がないと翼なんか生えてこない」

そうエールを贈る孫さんは、
今日もあふれる情熱とともに、
世界一の山へと挑戦を続けている。

ぜひ本書を手にとって、
孫正義という偉人の迫力と熱狂を
味わってみてください。

それでは最後におさらいしましょう。

① 起業家とは10億ドルを生み出す者

起業家はクレイジーでなければならない。
少し一般の感覚からずれた人が向いている。
常識を覆すような発想は、
むちゃくちゃでないと生まれない。


② 人に倣うな

孫家の「人に倣うな」という家訓の真意は、
自分の頭で考えること、
クリティカル・シンキングの大切さである。

孫正義の口ぐせはこうです。
「真似するだけでは絶対に超えることができない」


③ 戦略と経営管理

受験で合格するなら、1日16時間、
受験日まで5760時間として、
1時間単位で年間計画表を作成する。

経営者なら、従業員の300倍は
考えておかなければならない。

「思い入れと願望と、この狂ったほどの
 努力がないと翼なんか生えてこない」