【アニメーションで解説】大きな嘘の木の下で 田中修治

【大きな嘘の木の下で 】はこんなあなたのための書籍です。

●テレワークを始めたばかりの人
●在宅勤務だとつい怠けてしまう人
●テレワークを導入して慣れてきた人
●テレワークでも結果を出していきたい人
●オンラインでもコミュニケーション力を高めたい人

【大きな嘘の木の下で の目次】

1章 幸福論のウソ
2章 お金論のウソ
3章 仕事論のウソ
4章 成功論のウソ
5章 人生論のウソ
6章 経営論のウソ

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今回は、
「大きな嘘の木の下で」
という本を解説します。

「目の前にあるお金は、ただの紙切れだ」
「人生において選択なんて大した意味はない」
「会社の一番の敵は社長だ!」

本書は異例のヒットとなった『破天荒フェニックス』
の著者であるOWNDAYS社長、
田中修治さんの2作目となる作品です。

一見すると破天荒に映るかもしれない。
ですがその独自の鋭い視点で、
世の中の「当たり前」を爽快に切りつけ、
新たな視点を読者に示してくれます。

この本の結論は、

という内容です。

著者の田中さんは繰り返し「行動すること」
の大事さを伝えているが、単に行動するだけでなく
仕組みとして定着させることで、
しっかり組織を拡大させています。

この仕組みづくりが非常に上手い。
そしてその仕組みづくりの実績によって説得力が増し、
哲学と実績が上手く作用しながらOWNDAYS
という企業を築いています。

もしあなたが世の中に蔓延している成功論に
どこか違和感を抱いているのなら、
ぜひこの本を読んでみてください。

言葉使いは荒々しいですが、
その棘のある言葉の裏に隠された、
田中さんの人を思いやる心に感動を覚えるはずです。

本書の重要なポイントを
3つに絞って解説していきます。

それでは順に解説していきます。

まず1つ目のポイント

1 お金は交換ツールでしかない

お金持ちになるためには、まず
「目の前にあるお金は、ただの紙切れだ」
と認識することが重要です。

この考えには、田中さんのアルバイト時代の
経験が大きく影響している。
当時ミュージシャンを目指していた田中さんは、
忙しいバンド活動の合間にバイトに精を出していました。

選ぶ基準は「時給の高さ」のみ。
効率だけを追い求めていました。
しかしその仕事を始めてから1年が経った時、
「自分の人生の時間を、切り売りしてお金と交換している」
という感覚に全身が包まれたそうです。

そしてそれはとても悔しい体験でもありました。
なぜなら当時の仕事は単調な機械的作業であり、
自身にとって得るものがほどんどない、
「価値のない仕事」と感じたからである。

お金を扱う時は「高い・安い」で捉えるのではなく、
「その交換が自分にとって本当に価値があるか?」
という目線で考えることが大切だ。

そうすればお金がただの「交換ツール」だとわかり、
不利な交換にも気づけるようになる。

一般的に「出世」とは、
「社長になった」「お金持ちになった」など、
社会的なステータスを手に入れた状態だとされるが、
その認識は大きく間違っている。

田中さんの哲学における「出世」とは、
「人から必要とされるようになる」ことだ。
人から必要とされた結果として、社長になれたに過ぎない。
この本質を見誤ってはいけない。

OWNDAYSの若い社員の中には、
「苦労してまで出世したいとは思わない」
「給料もそんなにいらない」と本気で言う人がいるが、
それでも田中さんは常日頃から
「出世したほうがいいよ」と提言しているそうです。

それは不幸になった時の波及効果のほうが、
幸せになった時よりも大きいからです。
つまり、不幸の連鎖は次から次へと起こるので、
人から必要とされる土台を作っておいたほうがいいんです。

社長のもとには「親が亡くなった」
「家族が重い病気に罹ったので長期休暇を取ります」
などという申請がひっきりなしに届く。

OWNDAYSの福利厚生規定では、
慶弔見舞金が二親等まで出る。
この二親等以内の親族者というのは、
日本の平均値では「社員数×8人前後」を指している。

つまり会社は雇用者の約8倍の人間の不幸に対して、
フォローする責任を負っているといえる。

このような経営者側の視座から言えること。
それは、
「出世した人」=「人から必要とされている人」
は、多くの人から助けてもらえるということなんです。

では、いざという時に何が自分を助けてくれるのか?

あなたは親から
「貯金してるの? いざという時に困るよ」
と言われたことがあるかと思います。

しかしいざという時に本当に自分を
助けてくれるのはお金ではないんです。

その時までに培った自分の価値と、
その価値を必要としてくれる人たちとの信頼関係です。

だから若い時こそ、
お金よりも大切なものをたくさん身につけ、
必要とされる人材になるべきなのである。

今一度、自分が不幸になる確率を
きちんと計算して考えてみてほしい。
いざ自分の身に不幸が降りかかった時、
慌てふためいて「助けて」と懇願しても、
普段から人に必要とされていなかったら、
誰も助けてはくれないんです。

2 「労働」と「仕事」の境界線

「労働」とは、体を使って働くことです。
特に収入を得る目的で、体や知能を使って働くことを指します。
一方で「仕事」とは、誰かの願いを叶えるために
自分の価値を提供することである。

「労働」は、時代の変化に伴って常に新しく
生み出されるが、それと同時にテクノロジーの
進化によって常に消滅していく運命にある。

だから田中さんは「労働」を嫌っていて、
今後労働をするような人はいなくなっていくと予想しています。

一方で、使命として働いている人や、

意味を見いだして働いている人は、
多くの人から必要とされ、さらに価値を高めていきます。

労働をしている人と、仕事をしている人の違い
として、ある事例を紹介します。

田中さんが、とある家電量販店へ商品を
見に行った時のことです。

家の洗濯機が壊れたので、
ひとまずネット検索をしてみましたが、
どれを買ったらいいのかまるでわからない。
仕方なく家電量販店に行き、店員に商品の説明を求めました。

しかしいざ説明を聞いてみると、
専門的な言葉のオンパレードで、
田中さんにはちんぷんかんぷんだったそうです。

「よくわからないけど、結局どれがいいの?」
と聞くと、「ご予算は?」という質問が返ってきた。

「別にいくらでもいいよ」と答えると、
「いくらでもいいよと言われましても……」と困惑してしまう。
結局、再度ネットで口コミを調べることになってしまった。

この時の店員の対応は、まさに労働です。
顧客の望みを理解できず、
顧客に価値を提供できなかったんです。

逆に、自分のことを理解してくれて、
プロとして商品を勧めてくれる店員は信頼できる。

このように、お店が人で選ばれる時代になるのは
遠い先の話ではない。
だからこそ「労働」と思われるような仕事を辞め、
自分の使命や意味に集中し、一人でも多くの人から
必要とされる存在となるべきなんです。

今まで労働だったものを、仕事に変えるって
なかなか難しいですよね。

そこで、田中さんはゲーミフィケーションを
取り入れているんだそうです。

ゲーミフィケーションとは、
ゲームデザイン要素やゲームの原則を、
ゲーム以外の物事に応用することを言います。

田中さんはOWNDAYSの仕事を、
仕組みや制度によってゲーム化しているそうです。

仕事をゲーム化するためには、5つの要素が必要です。
「成長」「育成」「バトル」「収集」「交換」である。
順に見てみましょう。

(1)成長
成長は自分の役職階級が上がることや、
給料が上がることで感じられる。
この時大事なのが、RPGゲームでよく見られる、
レベルアップ時の効果音。

とはいえ現実世界でそうした音をいちいち
鳴らすわけにはいかないので、
代わりにユニフォームにバッジをつけたり、
役職の肩書きを与えたりして
パフォーマンスします。
これはまさに出世そのものですね。

(2)育成
これはそのまま、部下や後輩の育成を指す。
OWNDAYSでは、教育は専門の担当者に
任せるのではなく、共にみんなで学び、
教え合うことを文化としている。

(3)バトル
ゲーム化する為の5つの要素のうち、
最も盛り上がるのが「バトル」です。
戦いや勝負事には、我を忘れて熱くなれます。

OWNDAYSでは管理職に就任する仕組みとして、
選挙制を採用している。
店長になりたい人、エリアマネージャーに
なりたい人は立候補し、選挙演説をして、
周囲の支持を得なければならない。
管理職の座を競ってしのぎを削る様子は、まさにバトルです。

(4)収集
これはゲームでいう「コイン」のような役割だ。
OWNDAYSでは、「ポケモンGO」と
航空会社のマイルの仕組みをミックスした、
「OWNDAYSマイル」という仮想通貨が用いられているそうです。

マイルは予算達成や無遅刻・無欠勤など、
会社貢献度に応じて与えられる。
また独自アプリである「STAPA」によって、
マイルの管理を行なっている。

(5)交換
貯まったマイルは、さまざまなものに交換できる。
ダイソンの掃除機や海外旅行など百種類に及ぶ景品や、
規定の有給休暇以外の「休暇」にも交換可能だ。

またマイルは、社内の人と自由に贈り合うこともできる。
シフト交代のお礼や誕生日のお祝いなど、
社員同士の信頼関係構築にも一役買っているんだそうです。

ゲーム感覚で楽しみながら仕事をする
スタイルのOWNDAYSは魅力たっぷりですね!
ぜひ職場体験してみたいものです。

3 社員の不満を解消しようとするのは無駄

田中さんが経営者として取り組んできた改革の中で、
一番的外れだったのが
「スタッフの不満を解消しようとすること」でした。

何度も何度も湧き上がるスタッフからの不満は、
解消しても解消しても決してなくならなかった。

この時、人間とはわがままな生き物であるがゆえに、
不満はいくら解消してもなくなりはしないと悟ったんだそうです。

大事なのは、「不満だが納得できる」状態にすること。
田中さんはどうすればスタッフが納得できるか
を考え抜いて、会社にまつわるすべての事柄を、
できる限りオープンにするという結論に至った。

「公平で透明」な待遇・機会に、人は納得するんです。

会社の一番の敵は、実は「社長」です。
というのも企業のトップはその権力を使って、
スタッフが築き上げたすばらしい功績を、
一瞬でぶち壊すことができるからです。

だから高い道徳心や強い精神力が必要なのだが、
人間はそんなに強くない。
特に田中さんは精神力が人一倍弱く、
誘惑にも弱いと自己分析しているそうです。

だからこそ「なんでもかんでもオープンにする」
というOWNDAYSのスタイルは、
会社の一番の敵である社長自身を攻撃するための
強力な武器になっています。

OWNDAYSでは、人事制度に選挙制を取り入れています。
技術や知識・経験はいくらでも与えられるが、
「やる気」は誰にも与えることができない。
やる気とは、自身の内面から絞り出されるものだからだ。

選挙制を取り入れた効果として一番大きかったのは、
「直属の上司が嫌な奴だったとしても、
自分の出世には何も影響がない」という点です。

上司に人事権がないため、たとえ馬が合わなくとも
周囲の支持を得られれば、上司の座を勝ち取ることもできます。

「自分の保身のために上司に気を遣う」
というストレスがなくなったことにより、
離職率の低下にも繋がったそうです。

たしかに今の若い人の離職率は高いです。
しかしだからといって、今の若者が
昔の若者に比べて根性がない、
精神的に弱いということではないんです。

結論から言うと、スマホの普及によって、
転職するのがとても簡単になっただけなんです。

テクノロジーの進化によって、
情報量と情報へのアクセス性、
スピードが桁違いに高まりました。

昼休みの30分もあれば、気になる企業の情報をかき集め、
担当者へ連絡し、アポを取れてしまう時代です。

単に昔の若者は、情報をかき集める労力に挫折し、
転職まで忍耐力がもたなかっただけだ。

これは裏を返せば、
「若い社員はすぐ他の会社に奪われる」
ということです。

すぐに他社から人材を奪われる時代だからこそ、
必要なのは働く人を巻き込んでいくような経営です。

そのためには、なんでもかんでも
ガラス張りにすることがすごく重要だ。
清く正しく公明正大に。

働く人から選ばれる会社こそが、
これからの時代を生き残っていく強い会社です。

ぜひこれら3つのポイントを
あなたの仕事に取り入れていただきたいと思います。


それでは最後におさらいしましょう。

1 お金は交換ツールでしかない

お金持ちになるためには、
「目の前にあるお金は、ただの紙切れだ」
と認識することが重要です。

著者の田中さんにとっての「出世」とは、
「人から必要とされるようになる」こと。
人から必要とされた結果として、社長になれたんです。

2 「労働」と「仕事」の境界線

「労働」とは、体を使って働くことです。
特に収入を得る目的で、体や知能を使って働くことを指します。
一方で「仕事」とは、誰かの願いを叶えるために
自分の価値を提供することである。

使命や意味を見いだして働いている人は、
多くの人から必要とされ、さらに価値を高めていきます。

3 社員の不満を解消しようとするのは無駄

スタッフの不満を解消しようとしても、
何度も何度も湧き上がるスタッフからの不満は、
決してなくなりません。

大事なのは、「不満だが納得できる」状態にすること。
「公平で透明」な待遇・機会に、人は納得するんです。